近年木造の住宅でも、2’×4’工法や規格で決められたスタイルの住宅など、数多くのエ法が多く見られます。
そんな中、わたくしども武藤工務店は現在、伝統あるエ法「木造在来軸組工法」にこだわっています。
「在来軸組工法」は壁の配置に成約が少なく、設計自由度の高い工法です。
レイアウトの自由度が高く様々な条件にも対応できるため、敷地をフル活用した家づくりが可能です。
またご家族のライフスタイルにあわせたリフォームも容易で増改築の対応性にも優れています。
私達は、それ以上にこだわる理由があります。
日本古来のエ法「在来軸組工法」こそ当社の誇る職人達の技を存分に発揮できるエ法だということ。
一生に一度のお客様の家づくりに本物の技術で応えたい。
そんなこだわりが、私たちの家づくりに対する思いです。
弊社では、お客様のご要望に合わせて、トータルバランスの良い家づくりを、ご提案致します。
一言に家と表現しても、お客様一人ひとり違った価値観をもたれ、家族構成の違いや間取り、ご予算、敷地条件、建築基準法などの法律による条件、その他さまざまな条件をクリアしなければなりません。
そのうえで、トータルバランスの優れた、お客様だけのオリジナルの家づくりをお手伝いしたいと考えております。
スマートハウス、ゼロエネハウス等普段の生活を経済的で、尚且つ快適に過ごすための設備がだいぶ普及してきましたが、その設備を取り入れ、無駄なく快適に長期にわたって利用するためには、これらを設置する住宅の基本性能が非常に大切になります。
そこで弊社では、「認定長期優良住宅の性能基準」を建物の標準仕様に設定し、お客様との家づくりに取り組んでまいります。
国の定めた認定長期優良住宅の性能基準は、各地域に合わせたバランスの良い基準となっています。
しかし、すべての等級を最高等級にするのは簡単ですが、一方でクリアしなければならない基準が増えていきます。
そうなれば、間取りの自由性、材料を選ぶ自由性が損なわれ、尚且つ建設費用の増加につながります。
それでは性能は最高等級でも、お客様の満足していただける家づくりとは言えないでしょう。
このことは在来工法だけに当てはまることではなく、建物の設計において避けられない課題です。
弊社では、耐震性能5等級中、2等級をベースとして建物をプランニングしています。
この2等級、数字だけでいうと低く感じますが、今回の東日本大震災で1棟も損壊、倒壊の物件はありません。
尚且つ弊社では、出来る限り多くの柱を設け、筋違(耐力壁)のバランスを計算し配置することで、構造部分に掛る地震力、風圧力を分散し家全体で支えるよう配慮しています。
耐力壁の強度を上げることで、柱、筋違の数は減らせますが、1箇所に掛る負担は増えてしまいます。
少ない箇所で大きな力を支えるより、多くの箇所で各々分散された小さい力を支えるほうが、家全体に掛る負担は少なくなると考えています。
耐力壁の役割を果たすためには、各部材が確実に接続されていることが条件になります。
在来工法の接続箇所には、「継手」「ほぞさし」と呼ばれる古くから伝わる伝統の技術が用いられます。
日本の木造建築に欠かせない職人の技術ですが、これだけでは十分とは言えません。
過去に経験した尊い教訓から学びこの技術を生かすに為に、継手やほぞさしが外れたり損壊しないように、その部材に必要な強度の「接続金物」を用いて補強を行う必要があります。
この金物補強の選定にも基準が有り、耐力壁の強さ、設置バランスが大きく影響します。
在来工法は、建物にかかる荷重、建物自体の荷重を、垂木、母屋、梁、柱、土台と分散して、基礎に荷重を分散しますので、その荷重を伝達する部材が多いほど建物に掛る荷重、外力を分散させることができ、建物全体で荷重や外力を支えることができるのです。
基礎は、鉄筋コンクリートの「べた基礎」を標準施行としています。
これも、従来の布基礎と呼ばれる基礎よりも、地盤に接する面積を増やし、荷重を分散することで、地盤への負担を減らすことができます。
ただし、極端に弱い地盤には、基礎自体の重量を増やすことになり、建物の沈下の原因にもなります。
そこでしっかりした地盤調査を行い、適切な地盤補強をして、基礎の種類を選定することが大切になります。