太陽光発電や燃料電池などでつくり出したエネルギーを、IT(情報技術)を活用して効率的に利用する「スマートハウス」。
東日本大震災後の電力不足をきっかけに需要が高まっております。
一般に発電設備を備え、生活に必要なエネルギーをできるだけ住まいの中で自給自足し、無駄なく使うしくみを取り入れた次世代型の省エネ住宅をいいます。
スマートハウスの基本的な構成要素は、
の3つです。
このうち中核的な役割を果たすのがBで、「HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム=略称へムス)」と呼ばれます。
太陽光発電システムや自家発電システムなどを取り入れた住宅はこれまでもありましたが、スマートハウスが従来の省エネ住宅と違って「スマート=賢い」の名で呼ばれるのは、HEMSにより家全体のエネルギーを効率的に管理するしくみがあるためです。
HEMSにより、家の中でエネルギーが、いつ、どこで、何にどれだけ使用されているかがモニターなどに表示され、エネルギーの使用量や家庭での発電量、蓄電池の電池残量をリアルタイムに把握することができます。
家中の家電を一括してコントロールしたり、どのエネルギーを利用するのが効率的かなどを自動的に判断してくれます。
クリーンで再生可能な太陽エネルギーで発電する発電システムです。
設置するパネルの枚数、日照時間、天候により発電量に差がでることがあります。
発電した電気は家庭で使うだけでなく、余った電気を電力会社が買い取る「余剰電力買取制度」を活用することもできます。
設置する際には国や地方自治体の補助金制度などもありますので有効に活用できればお得に設置ができます。
都市ガスやLPガスなどから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて発電する家庭用の燃料電池システム。 発電時に発生する熱と水を給湯や暖房にも利用できるので、エネルギー利用効率が高いのが特徴。
CO2排出量の削減とともに、光熱費の大幅な削減も期待できます。
東日本大震災以降、非常用電源として注目されている家庭用蓄電池。
普段は発電システムと組み合わせて、日中に余った電気を蓄電池にためて夜間や悪天候時に利用したり、需要の多い時間帯に電力会社から購入する電気と併用することで、家庭での使用量を抑えることができる。
経済産業省の外郭団体である一般社団法人 環境共創イニシアチブの認定を受けた家庭用蓄電池を導入すれば補助金制度が適用されます。
バッテリーに充電された電気を使って走行する電気自動車は、その蓄電機能を活かし「非常時の蓄電池」としても利用可能。
家庭の電気を効率的に「創る(創エネ)」「貯める(蓄エネ)」「つかう(家電)」「みせる(専用端末)」ために各電気機器をネットワークでつなぎ、さまざまな利用状況を把握・制御するシステム。
経済産業省の外郭団体である一般社団法人 環境共創イニシアチブの認定を受けたHEMS機器を導入すれば補助金制度が適用されます。